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睡眠障害:統合失調症(精神分裂病)とは

統合失調症(精神分裂病)とは

 二大内因性精神病の一つは気分障害(躁うつ病)ですが、もう一つが統合失調症(精神分裂病を2002年に改称) です。 統合失調症もまた、気分障害と同じく睡眠障害を伴います。

 統合失調症は、幻覚や妄想などの症状を特徴とした、脳の機能障害による病気です。 症状は大きく分けて、幻覚や 妄想が活発にみられる陽性症状と、行動や意欲が非活動的になる陰性症状の二つの症状があります。 思春期および 青年期に発症する例が多いのですが、中高年での発症もまれではありません。 また、100人から120人に1人が 発病するとされており、決して珍しい病気ではないのです。

 統合失調症の方が、発病の初期に訴える症状は不眠です。 やがて症状が進んで、幻覚や妄想があらわれるように なっても不眠は持続します。 統合失調症の睡眠障害の典型は、深い睡眠であるノンレム睡眠がひじょうに少ないという ことです。 ノンレム睡眠は、眠りの深さによって四段階に分かれています。 そのノンレム睡眠のうち、ステージ4という もっとも深い睡眠が少ないのです。 また、中途覚醒が多いのも、統合失調症における睡眠障害の特徴です。 

統合失調症による睡眠障害の原因と治療

 統合失調症による睡眠障害による、ノンレム睡眠の減少や、中途覚醒の増加には、いくつかの原因が考えられます。  統合失調症の方は、日中過覚醒状態にあって、集中困難などの認知の障害が発生します。 すなわち、ある事柄に 集中できないとか、注意があちこちに分散するといった状況が起こります。 こうしたことから、統合失調症の方の場合、 他人を意識しすぎる過緊張によって不眠があらわれている可能性があります。

 統合失調症の初期にあらわれるのは不眠ですから、不眠に加えて「最近なんとなく仕事や学校を休んでしまう」、 「生活がなしくずしに乱れてきた」という状況があるなら、速やかに専門医を受診する必要があります。 そこからさらに 進行して幻覚や妄想が出現すると、本人に自分が病気であるという認識が希薄になって、病院の外来を訪れること を嫌がるようになります。 その時点で治療を開始すると、治療は困難になり、回復までに時間がかかってしまうのです。

 最近は、初期の段階で顕著な薬効を示すすぐれた薬があります。 また、薬物療法だけでなく、精神療法、心理療法 によって患者さんの苦痛を受容し、治療への意欲をうながすことも行われます。 多くの人が早期発見、早期治療に よって治り、健康な社会生活を取り戻しています。

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