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睡眠障害:不安障害(パニック障害)とは

不安障害(パニック障害)とは

 睡眠障害を伴う精神障害の最後に触れておくのは不安障害です。 不安障害とは、強い不安感や恐怖感にとらわれ、 それが突発的、断続的、あるいは長期間にわたって起きるので、日常の生活や活動に支障をきたす精神障害です。  不安障害は、その原因や症状から、全般性不安障害、パニック障害(恐慌性障害)、恐怖症(高所恐怖症、社会恐怖 症など)、強迫性障害といった病態に分類されています。

 これらの不安障害のうちパニック障害は、いきなり動悸、息切れ、頻脈、発汗といった不安症状が出現する病気です。  他の不安障害、例えば全般性不安障害はつねに漠然と不安を感じていますが、パニック障害は突然、動悸や息切れ などの症状が発症します。 こうしたパニック障害特有の症状を、パニック発作といいます。

 パニック障害の睡眠障害の特徴は、レム潜時が早くなることです。 入眠から最初のレム睡眠が現れるまでの時間が 短く、これはうつ病と同じ現象です。 また、パニック障害では、レム睡眠の密度が低く、中途覚醒や体動時間も多く なります。 すなわち入眠して深い睡眠のノンレム睡眠に入ったのち、短い時間でレム睡眠に入ってしまい、途中でよく 目を覚まし、寝返りを打つなどしょっちゅう体を動かしているのが、パニック障害の睡眠状態であるといえます。 パニック 障害特有の症状であるパニック発作も、しばしば睡眠中に起こります。 睡眠中のパニック発作は、ノンレム睡眠の ステージ1、2という段階から、ステージ3、4のより深い睡眠の段階に移行しようとするときに起きます。 パニック発作は 昼間よりも夜中に発生することが多く、パニック障害の方のうち約70%の人が、睡眠中に動悸や息切れなどの発作を 経験しています。

不安障害(パニック障害)の治療

 パニック障害の治療は、薬物療法が中心となります。 主に抗うつ薬が用いられ、SSRI(選択的セロトニン再取り込み 阻害剤)が有効です。 パニック障害を含む不安障害は、セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の異常に よって、不安や恐怖が引き起こされます。 SSRIはセロトニンに作用して、不安感や恐怖感を軽減するのです。  その他には精神療法における個人精神療法や、行動療法なども行います。

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