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睡眠障害:睡眠時無呼吸症候群とは
本人が自覚できない睡眠障害
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が停止し、途中で覚醒するため、日中にひどい眠気に襲われます。
したがって夜間の不眠か昼間の眠気のいずれか、もしくは両方とも認める場合もあります。 睡眠障害国際分類では、
睡眠そのものに異常があるとする睡眠異常の内在因性睡眠障害に分類されています。
睡眠時無呼吸症候群の特徴は、浅いノンレム睡眠と覚醒を繰り返すことです。 要するに夜間ぐっすり眠っていない
わけですから、日中に眠気が強くなって、居眠り運転などにつながりやすいのです。 交通事故の発生は健常者の
7倍にものぼると言われています。 睡眠時無呼吸症候群は、加齢によって発生の頻度が増すので、50歳を超えて
激しいいびきをかくようなら注意を要すべきです。
いびきをかく、肥満型の人が要注意
では、睡眠時無呼吸症候群は、どのようにして発生するのでしょうか。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中の無呼吸のタイプによって、
1.閉塞型
2.中枢型
3.混合型
に分けられます。
このうち圧倒的に多いのが、閉塞型のタイプです。 中枢型は、心臓や血管のような循環器の異常などによる呼吸
不良や停止が見られるもので、閉塞型、中枢型の両タイプが併存するのが混合型です。
睡眠時無呼吸症候群の原因も、閉塞型と中枢型では異なります。 閉塞型の原因は、まず肥満
があげられます。 そして鼻閉、小下顎症、咽頭狭窄など、上部気道の閉塞を起こしやすくなる形態的異常にもとづく
ものが数多く認められます。 中枢型では、脳幹の疾患、循環器障害が主な原因になります。
閉塞型の場合、MRI(磁気共鳴画像診断)の画像を見ると、眠っている間に舌根の沈下によって、上気道が閉塞し、
閉塞が開くときに大きないびきをかきます。 しかも肥満の人は、仰向けに寝ると、舌やのどの柔らかい組織によって
気道が狭まりやすくなっているのです。
そして、毎晩このようないびきをかく状態を繰り返すと、酸素の補給の状態が悪くなります。 そのため慢性的な
高血圧症や動脈硬化や脳梗塞となったり、糖尿病が悪化するなどします。 なかでも高血圧症の合併率は非常に
高いことがわかっています。
睡眠時無呼吸症候群の検査と治療
◆睡眠時無呼吸症候群の検査
血液検査、尿検査、胸部レントゲン検査などを実施したうえで、睡眠ポリグラフィによって睡眠状態を見ます。
睡眠ポリグラフィでは、単位時間当たりの無呼吸数を割り出して、これを無呼吸指数と呼び、無呼吸の重症度の指標
とします。 睡眠時無呼吸症候群であれば、持続10秒以上の無呼吸を1回の発作として、7時間以上の睡眠中に
発作が30回以上見られます。
しかし、睡眠時無呼吸症候群のおそれのある人すべてに、1泊して睡眠ポリグラフィで検査を行うのは、設備や時間
の問題から難しいものがあるので、最近では、パルスオキシメータという在宅で測定できる検査
器具を用いて、動脈血酸素飽和度をはかる方法が用いられるようになってきています。
◆睡眠時無呼吸症候群の治療
治療法としては、肥満型の人は、まず第一に減量が優先されます。 減量に加えて、禁煙、禁酒など生活習慣の
見直しが必要になってきます。 たばこは動脈血酸素濃度を低下させ、アルコールは上気道の筋肉を緩ませるため
です。 また、仰向けに寝ると気道が狭くなるので、なるべる横向きに寝るようにします。 あるいは気道を確保する
ために、枕を高くするなどの工夫も必要です。
物理的治療としての外科的治療には、口蓋扁桃アデノイド摘出術、口蓋垂軟口蓋咽頭形成術(UPPP)、気管瘻
(きかんろう)形成術などが、内科・耳鼻科的治療には、経鼻的持続陽圧呼吸(n-CPAP)治療があります。
薬物治療としては、精神安定薬のアセタゾラミド、三環系抗うつ薬などの薬物が試みられます。 ただし、筋弛緩作用
の多い精神安定薬は、上気道の筋肉を緩め、気道を閉塞させて無呼吸をまねくので注意が必要です。 また、睡眠薬
の使用については、やむをえない場合除いて避けるべきです。
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